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  コンサート第1部の記録
 コンサートには,たくさんのお客様がつめかけ,開場前から列を作っていました。
 幕開けは,武田有希子のフルートソロによる,「プレリュード−T」。この曲だけ伴奏は杉村自身がピアノを弾きました。
 実はこの曲,去年のクリスマスシーズンに自ら弾き語りする目的で作った,クリスマスソング「サンタクロースはもう来ない」をフルート用に編曲したものです。
 原曲の歌詞は,大きくなった少女の元へは,いつの間にかサンタクロースはやって来なくない。でも,いつまでも見守り,勇気の出る言葉をプレゼントしてくれる人がいるんだよというような内容でした。
プレリュード−T♪
 続いて,作曲者が簡単に歓迎の言葉を述べた後,第1部のソプラノソロが始まりました。伴奏は西尾由希。ソプラノは杉村真理子。1曲目は,文豪佐藤春夫作詞「海辺の恋」。海辺で松葉を燃やす男女の恋を,幼き童になぞらえて切々と歌い上げます。
海辺の恋♪
 2曲目は鶴岡千代子作詞「さようならのはじまり」。恋人との別れは,必ず小さなすれ違いから始まる。華やかなパーティーにいて,でも私はそこにはいない。とても悲しいはずなのに,最後はなぜか明るい気持ちで終わります。ラストは茨木のり子作詞「女の子のマーチ」戦後,女性の権利回復はめざましいものがありました。青空の下の女の子と大人の情景が目に浮かびます。でも,戦後60年たっても,本当に解決したの?という屈折した内容をプログラムには書いてしまいました。
 第1部最後は紫陽花合唱団が合唱曲を5曲演奏しました。紫陽花合唱団は1989年に名古屋市南区で結成され,郷土の人々の生活を題材として,合唱団のメンバー自身で作詞・作曲してきました。10年ぐらい前から杉村が多くの曲の作曲を担当するようになりました。演奏した5曲のうち,1曲目,4曲目,5曲目が紫陽花合唱団作詞です。それ以外の2曲目,3曲目は谷川俊太郎「こもりうた」のかわいい詩に作曲したものです。
八月の朝顔♪