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2008.05.03(土) 岡部伊都子さん逝去の報に接し

 「随筆家の岡部伊都子(おかべ・いつこ)さんが29日午前3時59分,肝がんによる呼吸器不全のため(中略)死去した。85歳」(中日新聞4/30夕刊)。岡部さんは,「婚約者を激戦の沖縄で亡くした。その人は,出征の寄せ書きに『勝つもまた悲し』と書くような青年だった。『この戦争は間違っている。天皇陛下のために死ぬのはいやだ』と言い残すのを,『私なら喜んで死ぬ』と突き放すように見送った▼非戦の理想と言葉は,軍国乙女の理解を超えていた。激しく悔やんだのは,戦争が終わってからだ。自らに『加害の女』の烙印を押す。」(朝日新聞・天声人語5/1)
 紫陽花合唱団のメンバーは,第2次大戦終結50年にあたる2005年,戦争と人々の生活とのかかわりを題材とした合唱曲を歌うことを決め,その創作のために岡部さんの著作を読み込み,国家の戦争と国民個人の関係について話し合いを深めました。その結果「8月の朝顔」を創作されました。
 この曲を今度の『杉村好章の世界-T』のプログラムに加えることを決め,練習を始めたところでした。このタイミングで岡部さんの訃報に接し,感慨無量です。


2008.01.29(火) 『うたごえ新聞』(2008.01.28)に掲載

 1月29日付け『うたごえ新聞』の「わが団 今この曲」のコーナーに,「金曜日の夜〜紫陽花合唱団の歌」が掲載されました。紫陽花合唱団の団員みんなで力を合わせて作詞した,合唱団のオリジナル曲です。日本のうたごえ祭典in奈良(合唱発表会一般の部A=やまと郡山城ホール,2007年11月23日)で紫陽花合唱団が演奏し,銅賞をいただきました。(記事をクリックすると演奏が始まります)
 記事を執筆された今井七五三子(しめこ)さんは紫陽花合唱団の古くからのメンバーで,詞の創作活動に長年にわたって取り組んでこられ,その文筆力はさすがです。

 作曲したのは2006年秋でした。曲は,A−B−Aの三部形式です。夕方,金曜日らしく,西の空に輝く宵の明星(=金星)を描写した前奏で始まります。夕空を見上げ,自転車にまたがって今夜も練習にでかけます。通り道の桜本町,大磯通り,呼続大橋は,紫陽花合唱団の活動する名古屋市南区の地名です。
 中間部は練習風景を劇のように描きます。転調の連続ですが,大丈夫でした。
 三部形式2回目のAは,これまでの合唱団の歩みを振り返り,未来に向かって明るく歌い上げて終わります。合唱団の記念碑的な作品になり,曲作りと演奏にかかわってこれて本当によかったと思います。

 これから,2009年秋の伊勢湾台風襲来50周年記念の演奏会に向けて取り組みを強めていきます。紫陽花合唱団と一緒に歌ってくださる方の輪が,大きく広がっていくことを願っています。(お問い合わせ…メールでどうぞ)

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